ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急激に変動し、健康に悪影響を及ぼす現象です。
特に冬場のお風呂やトイレなどでの温度変化が原因で起こりやすく、年配の方を中心に多くの事故につながっています。
この記事では、ヒートショックの原因を掘り下げ、日々の生活で実践できる予防策をご紹介します。
□ヒートショックの原因とは?
ヒートショックの主な原因は、以下の2つです。1:温度変化による血圧の急変動が原因
入浴時の血圧変動は特に危険です。
部屋にいるときは血圧が安定していますが、寒い脱衣所で着替える際、洗い場で体を洗う際に血圧が上昇します。
ところが、湯船に入ると急激に下降してしまうのです。
この急激な血圧の変動が、ヒートショックの主要な原因です。
2:住宅構造もヒートショックの原因
札幌や旭川などを除いた日本の家屋は、断熱性が低く、特に古い住宅では暖房設備が浴室やトイレにないことが多いです。
このため、部屋と浴室の温度差が大きくなり、ヒートショックを引き起こしやすい環境になっています。
□ヒートショック予防策
ヒートショックを予防するためには、温度差を少なくすることが重要です。具体的な対策としては、以下の方法が効果的です。
*浴室や脱衣所を暖める
脱衣所や浴室に暖房器具を設置することで、温度差を減らします。また、浴室の暖房器具がない場合は、シャワーを使って浴室を暖めると良いでしょう。
*お風呂の温度は38~40度に
お風呂の温度を高くしすぎず、適温を保つことが大切です。お風呂の温度が41℃以上と温度が高すぎると心臓に負担がかかりますので、注意が必要です。
38~40度のぬるめのお湯がベストでしょう。
また、高齢者の方の一番風呂はなるべく避けるようにするのも大切です。
*お風呂からの出入りはゆっくりと
浴槽からの出入りは、ゆっくりと行い、体への急激な負担を避けましょう。特に高齢者の方は注意が必要です。
必要であれば、手すりの設置も検討する必要があるでしょう。
ヒートショックの対策とはいえ、そこまでハードルが高いものはありません。
日常生活からこれらのことを意識してみましょう。
□まとめ
ヒートショックは、私たちの日常生活に潜むリスクです。特に日本の家屋の特性上、高齢者にとっては注意が必要です。
今回ご紹介した予防策に取り組むことで、ヒートショックによる事故を防ぐことが可能です。
ご紹介した対策を日常に取り入れ、安全で快適な生活を送りましょう。