日本は地震が多い国。安全な住まいづくりのために「耐震リフォーム」は今や欠かせない選択肢のひとつです。
既存の住宅の耐震性能を高めるための改修工事のこと。建物の構造や築年数によっては、現行の耐震基準を満たしていない場合もあります。
主な改修内容には以下のようなものがあります
建物の「耐力壁」を増やしたり、既存の壁の強度を高めたりする工事です。耐力壁は地震の揺れに対して建物を支える役割を持っており、配置や強度が不十分だと建物全体の耐震性が低下します。
【 主な補強方法 】
● 筋交いの追加(斜め材を入れて壁の強度を向上)
● 構造用合板の貼り付け(面としての強度を確保)
● 耐震パネルの設置(短期間で効率的な補強が可能)
● 壁の配置バランスの見直し
建物の土台部分である「基礎」の強度や安定性を高める工事のことです。地震の揺れは建物全体に伝わりますが、最終的には基礎がその力を受け止めます。つまり、基礎が弱いと、どんなに壁や屋根を補強しても建物全体の耐震性は不十分になります。
【基礎の補強の目的】
● 地震時の不同沈下(建物が傾く現象)を防ぐ
● コンクリートの劣化やひび割れを修復
● 建物と基礎の接合部の強化
● 耐震性能を現行基準に近づける
柱・梁・土台などの構造材が交差・接合する部分に補強を加えることで、建物全体の耐震性を高める工事です。地震の揺れによって最も力が集中しやすいのがこの「接合部」。ここが弱いと、建物の一体性が失われ、倒壊のリスクが高まります。
【 接合部の強化の目的 】
● 建物の構造材同士をしっかり固定し、揺れに耐える
● 地震時のズレや破断を防ぐ
● 建物全体の剛性(ねじれにくさ)を向上させる
建物の屋根材をより軽い素材に変更することで、地震時の揺れによる負荷を減らし、建物全体の耐震性を高めるリフォーム手法です。屋根は建物の最上部に位置するため、重い屋根ほど地震の揺れを増幅しやすくなります。
【 屋根軽量化のメリット 】
● 地震の揺れは建物の上部ほど大きく伝わる
● 重い屋根は建物の重心を高くし、倒壊リスクを高める
● 軽量化することで、建物の揺れ幅を抑えられる
耐震リフォームを始める前に、専門家による「耐震診断」を受けることが重要です。特に1981年以前に建てられた住宅は旧耐震基準で設計されているため、現行基準に照らして安全性を確認する必要があります。
多くの自治体では、耐震診断や耐震改修に対する補助金制度を設けています。※自治体によって条件が異なるため、必ず地元の役所や公式サイトを確認しましょう。
耐震リフォームは、家族の命と財産を守るための大切な備えです。「うちは大丈夫」と思っていても、築年数や構造によっては見直しが必要な場合もあります。まずは耐震診断から始めて、安心できる住まいづくりを進めてみませんか?
宮尾商会では、リフォームに関するご相談・お見積りを無料で受け付けております。もちろん耐震リフォームについてもお気軽にご連絡ください。