地震国日本において、自宅を地震から守ることは、多くの家族にとって避けて通れない課題です。
そのため、家族の安全と快適性は、新築やリフォーム・リノベーションを考える時の最優先事項です。
この記事では、地震に耐えうる家づくりの基本と、そのための重要なポイントについてご紹介します。
□地震に倒れなかった家の特徴
くり返し起こる地震から家を守るには、耐震・制震・免震の3つの構造が重要です。ここでは、その3つの構造について解説します。
1:耐震構造
耐震構造は、地震の力に対抗するために、建物全体の力を分散させる設計です。
壁や柱、補強材をバランス良く配置し、強い揺れに耐えられる構造を作ります。
2:制震構造
制震構造は、建物への揺れを軽減するためのものです。
ゴムや鋼材・オイルなどから作られた制震ダンパーを使用し、地震エネルギーを吸収して建物の揺れを弱めます。
3:免震構造
免震構造は、地震の揺れを建物に伝えずに吸収する仕組みです。
免振アイソレーターや振動を抑えるダンパーを使用し、建物と地盤を切り離すことで、地震のダメージから家を守ります。
□地震に強い家づくりをするなら気を付けたい5つのポイント
地震に強い家を建てるためには、設計上の注意が必要です。ここでは、地震に強い設計を作る時に、特に重要とされている5つのポイントについて解説します。
1:ビルトインガレージ
ビルトインガレージを設ける際は、耐震性に注意が必要です。
1階が駐車場となることで、建物の構造に影響を及ぼす可能性があります。
2:大きな吹き抜け
開放感がある吹き抜けですが、耐震性を確保するためには、構造的な工夫が求められます。
耐力壁の配置など、設計には細心の注意を払いましょう。
3:後からの増改築
増改築による形状の変更は、建物の耐震性に影響を与えます。
新旧の部分の強度を適切に調整し、バランスを取ることが重要です。
4:地盤の状態
家の耐震性を左右する重要な要素が地盤です。
事前に地盤調査を行い、必要であれば地盤改良を実施することが、安全な家づくりには不可欠です。
5:窓の数と大きさ
窓が多く大きいと快適ですが、耐震性の面で考えると安全ではないとはいえません。
適切なバランスを見つけ、安全と快適さの両立を目指しましょう。
□まとめ
地震国日本で安全かつ快適な家を守るためには、耐震・制震・免震の基本構造の理解と、ビルトインガレージや吹き抜けなどの設計上の注意が欠かせません。地盤の状態を確認し、窓の配置にも工夫を凝らすことで、理想の家づくりが可能です。
家族の安全を守る第1歩として、地震に強い家づくりを行ってみませんか。