マイホームを長年にわたって快適な住まいとするには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
中でも、玄関ドアのリフォームは、毎日の生活に直接影響を及ぼすため、その方法選びには細心の注意が必要です。
そこで、今回の記事では、LIXILのリシェントシリーズによるカバー工法の特徴と、押さえておきたいデメリットについてご紹介します。
□リシェントの玄関ドアはカバー工法が魅力!
LIXILのリシェントシリーズを用いた玄関ドアのカバー工法は、既存のドア枠の上に新しいドアを被せる形で施工するため、解体や新しい枠の設置が不要です。
ここでは、リシェントシリーズならではのメリットを解説します。
1:施工時間の短縮
通常のドアリフォームでは、古いドアや枠を完全に取り外し、新しいドアと枠を設置する必要がありますが、カバー工法ではこのプロセスを省略できます。
そのため、施工に要する時間が大幅に短縮され、作業が1日で完了することも珍しくありません。
2:コストの削減
従来の方法に比べて、解体や新設工事が不要であるため、工事費用を削減できます。
また、施工期間が短いため、作業にかかる労働コストも低減にもつながるのです。
3:生活の中断が少ない
玄関ドアの工事は家の出入りに直接関わるため、工事期間中は生活に多大な影響が出がちですが、カバー工法では施工時間が短いため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
□事前に押さえておきたいカバー工法のデメリット
カバー工法は数多くの利点を持つ一方で、いくつかの潜在的なデメリットも認識しておく必要があります。
ここでは、事前に知っておきたいデメリットを解説します。
1:ドアサイズの縮小
カバー工法を利用すると、既存のドア枠の上に新しいドア枠を重ねる形で取り付けるため、ドアの全体的なサイズが若干小さくなります。
これにより、ドアの開口部が狭まり、特に大きな荷物を運ぶ際などに不便を感じることがあり、視覚的にも圧迫感を感じやすくなることが考えられます。
この問題に対処するためには、リフォーム前に具体的なサイズ変更を確認し、日常生活に与える影響を慎重に評価することが重要です。
2:段差の発生
新しいドア枠を追加することで、特にドアの下部に段差が生じる可能性があります。
これは、特に高齢者や小さな子ども、車椅子ユーザーにとって転倒のリスクを高める要因となります。
段差による事故を防ぐためには、ドアの設置位置を調整するか、段差を解消するための追加工事を検討する必要があることを留意しておきましょう。
3:ドアの機能性への影響
カバー工法では、ドアの断熱性や遮音性が元のドアの性能に依存するため、改善が期待できない場合があります。
これは、新しいドアを取り付けることで外観は新しくなっても、機能面での大幅な向上が見込めないことを意味します。
より高い性能を求める場合は、カバー工法ではなくすべての枠を含めた完全なドア交換を選択することが望ましいです。
□まとめ
LIXILのリシェントシリーズのカバー工法は、時間とコストの削減・生活の中断を最小限に抑えられる面から、多くの家庭でのリフォームに適しています。
ただし、サイズの縮小や段差の発生といったデメリットもあるため、これらを踏まえた上で、リフォームを計画することが重要です。
効率的かつ経済的なリフォームを実現するために、今回の記事が参考になれば幸いです。