耐震リフォームをお考えの方の中には、どのような工事が行われるのかご存知ない方も多いでしょう。
そこで、今回は耐震リフォームの方法をご説明します。
耐震リフォームを始める前に、その方法や地震に弱い家の特徴を理解しておきましょう。
耐震リフォームでは実際にどのようなことを行うのでしょうか。
まず、柱の入れ替え工事です。
ここでは、梁などを持ち上げて縦柱を撤去し、新しいものに交換します。
また、柱の本数が耐震基準に沿っていない場合は柱を追加します。
次に、筋交いや耐震金具の追加です。
柱の間に木材を入れ、これらの金具で固定することで横揺れ対策になります。
そのほかにも、内壁を強化するために耐力壁を設置します。
これによって壁そのものが柱のように構造を支え、耐震性が向上します。
また、外壁補強工事では、内壁と同じように耐力壁を入れる場合と、既存の壁に追加する場合があります。
基礎補強工事も大切です。
もともとの基礎の状態によって工事内容が異なるため、確認しておきましょう。
鉄筋コンクリート製なら増し打ち、基礎が劣化している場合は打ち直しをします。
最後に、屋根の耐震リフォームについてです。
ここでは、日本瓦を防災瓦や金属瓦に交換する方法が一般的です。
しかし、屋根のリフォームは、地震の際にズレが生じて雨漏りが発生するのを防ぐことが主な目的です。
そのため、屋根の部分的な耐震リフォームの優先順位は高くないと言えるでしょう。
□地震に弱い可能性がある家はどんな家?
では、どのような家が地震に弱い可能性があるのでしょうか。ここでは地震に弱い家の特徴を3つご説明します。
1つ目が、1階の外壁が少ない家です。
特に木造住宅において、外壁は建物を支えるために重要です。
しかし、大きな窓があると、外壁部分が狭くなるため、地震に弱い可能性が出てきます。
2つ目が、外壁のラインが揃っていない家です。
2階が1階よりも大きく飛び出ている家や、凹凸の多い複雑な形状の家は注意が必要です。
地震の横揺れに耐えられない可能性があります。
それに対して、地震に強い家は、1階と2階の床が同じ面積のシンプルな家が多いです。
3つ目が、築年数が古い家です。
1981年に、建築基準法が改正され、新耐震基準が設けられました。
1981年以前の基準は旧耐震、以降は新耐震と呼ばれています。
そのため、1981年以前に建てられた家にお住まいの方は、ご自宅の耐震性を見直すことをおすすめします。
また、新耐震基準に則った建物は、震度6強から7の揺れでも倒壊しないと言われています。
しかし、その後のメンテナンスなどでも耐震性に差が出てくるため注意しましょう。
□まとめ
今回は、耐震リフォームの方法や地震に弱い家の特徴を具体的にご説明しました。
リフォームの方法をしっかりと理解して、効果的にリフォームを進めていきましょう。
耐震工事について、お困りのこともあるかと思いますので、ぜひお気軽に当社にお問い合わせください。