リフォームやリノベーションを実施する際には、「増改築等工事証明書」を発行しなければならない場合があります。
今回は、そんな「増改築等工事証明書」について、どうして発行が必要になるのか、またどのようにして作成すれば良いのかを解説します。

証明書を発行することで、ローンの控除や減税措置を受けられる可能性があります。
少しでもお得に増改築を行うためにも、証明書の作成に関する情報について、きちんと押さえておきましょう。

 

□増改築等工事証明書を発行したほうが良いのはなぜ？

「増改築等工事証明書」とは、一言で表すと「リフォームの証明書」のことです。

建物を建築する際には、工事を始める前に建築確認申請をしなければなりません。
ただし、リフォームや増改築においては、建築確認申請が必要ない場合もあります。
この建築確認申請が必要のない工事を行ったかどうか示すために、必要になるのが「増改築等工事証明書」です。

具体的に、以下のような場合には証明書を発行する必要があるので、押さえておきましょう。

・小規模なリフォームを行った場合
・増改築のリフォームを行った場合
・確定申告を行う場合

また、「増改築等工事証明書」を作成することで、住宅ローンの控除や減税措置を受けられることをはじめ、いくつかのメリットがあります。
具体的には以下のようなメリットがあるので、どのような点でお得になるのか、覚えておくと良いでしょう。

・住宅ローン（リフォームローン）控除
・贈与税の非課税措置
・耐震改修工事における固定資産税の軽減措置
・省エネ改修工事における固定資産税の軽減措置
・バリアフリー化工事における固定資産税の軽減措置

 

□増改築等工事証明書を作るにあたって

増改築等工事証明書を作成するのは、以下に該当する人のいずれかでなければいけません。

・建築士事務所登録をしている建築士
・指定確認検査機関
・登録住宅性能評価機関
・住宅瑕疵担保責任保険法人

また、証明書を作成するにあたって、いくつかの書類を準備する必要があります。
必要書類としては以下のものが挙げられるので、しっかり用意しておきましょう。

・申請家屋の登記事項証明書等
・工事請負契約書等
・工事費内訳明細書
・間取り図面写真（リフォーム前・リフォーム後）
・住民票の写し

基本的には上記の書類で発行することが可能ですが、発行の依頼先によっては、別の書類が必要になる場合があります。
事前にきちんと確認しておき、追加で必要な書類がある場合には、しっかり手元に用意しておきましょう。

 

□まとめ

増改築等工事証明書を作成することで、住宅ローンの控除や減税措置を受けられる場合があります。
また、証明書を作成するにあたって、いくつかの書類が必要になるため、作成する前にきちんと手元に用意しておきましょう。